最大の特徴は入院病床と在宅ケアシステム(医療保険サービス、介護保険サービス)の両方を整備しており、患者様が在宅と入院のどちらの療養スタイルを選択しても24時間365日安心のサポートを受けることができるということです。たとえ病状が進行していても、普段は住み慣れた自宅で過ごして昼夜24時間サポートの訪問看護サービスや医師の往診を受け、痛みや呼吸困難などの苦しい症状のコントロールが困難になれば、入院して症状緩和治療を受けて、再び安定すればまた住み慣れた自宅に戻ることができます。
ご家族の付き添いがなくてもスタッフが全てお世話いたします。例外として、せん妄状態が激しく、転倒転落などの危険がある場合は安全のため付き添いをお願いすることがあります。

私たちは看護職、介護職を医師の指示の下に働く補助者としてではなく、専門性を備えたパートナーであると考えています。患者様の症状緩和は医師・看護師が相談のうえ協同して行います。また身体的なお世話は看護職・介護職が協力して役割を担います。医師は高度な専門職として症状緩和に努めつつ、看護職・介護職をバックアップし、全体的な最終責任を担います。
夜間医師は当直しておらず車で、5分~10分の距離で宅直して、どうしても必要な場合は病棟に出向きますが、原則として夜間の看取りは看護師が行います。医師は翌朝死亡確認ののち、診断書を作成いたします。私たちの経験では電話などで連絡し合いながら看護職が十分看取りの役割を果たすことができ、このシステムで問題なく安らかな看取りが行われています。イギリスやオーストラリアなどのホスピス施設も同じように医師は夜間当直せず、看護師が看取りを行っています。
個室(室料一日1万2千円)にはソファーベッドがしつらえられており、無理なく安心して24時間付き添うことができます。2人部屋(室料無料)の場合も安価な家族室(一泊2千円程度)に寝泊りすることで、寄り添い続けることができます。
病室ベッドは全て家具調の電動リクライニングベッドを設置しています。また、全ての病室にウォッシュレットトイレ・洗面台・個人用冷蔵庫を備えています。個室には電話・収納チェストなどが付属しています。
医療費については原則的に医療保険が適応され一、般病院に入院した場合とほぼ同額、もしくは幾分低額となります。
心のケアの専門家(スピリチュアルケアワーカー)が患者様の悩み事や心の苦しみを和らげます。他のスタッフも患者様の声に十分耳を傾けるよう訓練されています。
昼食、夕食は2種類のメニューからお好みのものを選んでいただけますので、好き嫌いのある方も安心です。食事は室内でも、付属レストランでも、どちらでもお召し上がりいただけます。ご家族やご面会の方もレストランでお食事を召し上がっていただくことができます。「麺類や丼ものなどのア・ラ・カルトメニューもご用意しております」
※ご家族の夕食は予約が必要となります。
「最後まであるいはぎりぎりまで住み慣れた自宅で過ごしたい」そんな願いをかなえるために、私たちは1年365日24時間、切れ目のない在宅サービスを提供しています。医師だけで看護師のいない病院は存在しません。私たちは在宅領域においても、看護を療養担当者の中核と位置づけています。入院している時と同じように、いつ何時どんな困った状況でも24時間(訪問)看護師にナースコール(電話)をすることができます(要契約)。看護師は患者様ご家族様の相談に必ず親切に対応し、必要があれば深夜であろうと患者様のお宅(ベッドサイド)にお伺いし、医師と相談しながら適切に対処いたします。
当院でケアさせていただいた末期患者様のうち4割近い方はこのシステムを利用してご家族に看取られながらご自宅で永眠されています。

また訪問看護師では対応困難な場合には担当医師に連絡・相談し、更に必要な治療について協議いたします。どうしても必要な折には医師がお伺いすることも可能です。また、緊急入院が必要な際には9割の方が希望の家ホスピス病棟、もしくは紹介元病院に入院できます、1割程度の確率でどちらも満床のことがありますが、その場合でもできるだけ適切な医療が行われるように受け入れ病院を手配いたします。
「自信はないけど在宅で頑張ってみたい。うまくいかなければ入院したい」そんな患者様ご家族様にも喜んで対応いたします。最初は自信がなくても在宅療養を続けているうちにだんだんとコツをつかんで長期に、あるいは看取りまで在宅で行うことができるようになることをしばしば経験します。住み慣れた自宅には不思議な力があり、患者様自身の生命力が増し、食欲も改善してしばしば予測よりも長生きできます。