ホスピス有床診療所 はやしやまクリニック 希望の家


ご自分自身の病気や病状について

Q1.今の病院で最期まで面倒を見てもらえないことに疑問を感じるのですが?

A1.大学病院やがんセンターや公立病院など、地域の基幹病院の使命は「治療できる可能性のある人を治療する」ことにあります。救急医療や手術が必要な患者を受け入れていくためには、入院のための空きベッドが必要になります。治らない病気や延命治療目的のために病床が一杯になってしまうとそのような治療な必要な患者の受け入れが不可能になり、救命救急や根治のための入院ができなくなり、医療システムが崩壊してしまいます。

最初から最期まで診て欲しいというお気持ちはよく分かりますが、先進国のほとんど全てで医療システムをどうするかというのは大きなテーマであり、急性期医療、慢性期医療、終末期医療の役割分担を別々の医療機関が担うことで何とか成立している状況であり、今まで先進国の中では例外的に長期入院が容認されてきた日本においても、高齢化の進展とともに、他の先進国と同様の、急性期医療=短期入院、慢性の状態=介護的施設、在宅、看取り=ホスピス、在宅、療養型病院や介護施設での看取りに移行せざるを得ない厳しい社会経済的踊り場に社会が臨んでいます。とりわけ、多数のがん患者が押し寄せる大学病院やがんセンターでは最期まで診てもらうのは極めて困難な時代になりつつあります。

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Q2.医師に「もう治療できることは何もない」と言われてとてもがっかりしているのですが

A2.ご存知のように日本では医師不足が深刻で、病院医師はとりわけ過酷な勤務状況の中で多忙な日々を送っています。そのため、患者様ご家族様への説明も時に時間に追われて簡略過ぎることがあります。「もう治療できることは何もない」と言われると確かにとてもお辛い気持になるかもしれませんが、より正確な説明の意味は「今の体力や病状ではこれ以上治療すると、治療によって受けるメリットよりも治療の副作用によって受けるリスクやダメージの方が大きい」ということです。症状緩和され体力が増し、再び治療にチャレンジできる状態になれば、病医院医師は治療に対して積極的になることもあります。決して見捨てられたわけではありません。

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Q3.病気を早期発見できなかったから、手遅れの状態になったのでしょうか?

A3.いいえ、決してそのようなことはありません。早期発見された病巣は小さいのでは確かに手術で切り取るのには有利ですが、手遅れと言われている状態で起きている転移や再発のほとんどは早期発見できたかどうかよりも、その人自身の持っている癌細胞の転移のしやすさに関係しています。ほとんどの場合、癌の転移は原発巣が診断できる大きさ(おおよそ1センチ程度)になるずっと前(数年~数十年前)に起こっており、早期発見早期治療することで転移が予防できることは証明されていません。癌が転移するかどうかはその人の運のようなところが大きいのです。

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Q4.別のもっと良い病院で治療していたら転移や再発が防げたのでしょうか?

A4.その可能性は上記に述べたようにほとんどありません。一例をあげれば、乳がんではリンパ節転移巣を取りきることと生存率とはほとんど関係ないことも分かっています。一流病院の生存率が高いのは手術でうまく取りきれたかどうかよりもむしろ麻酔科専門医が充実していたり、術後の集中治療室管理がしっかりしているために、手術に関連した死亡が少ないことが主な理由です。

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Q5.抗がん剤治療を積極的に行わなかったから手遅れになったのでしょうか?

A5.決してそのようなことはありません。血液の癌の一部や、特別抗がん剤の効きやすい癌以外多くのがんは抗がん剤による延命効果は認められていますが、治癒効果ははっきりしていません。つまり多くのがんは、抗がん剤治療によって再発転移のスピードが緩やかになって寿命を延ばすことには貢献していますが、残念ながら現段階ではいつか抗がん剤の効果がなくなって癌が増大し命を落とす結果になっています。つまり多くのがん患者にとって、抗がん剤は寿命を延ばす可能性はありますが、がんそのものを治す可能性はほとんどありません。一方抗がん剤治療は自覚的なものも他覚的なものも含めると副作用の発生率はほぼ100%です。従って抗がん剤治療をうけるかどうかは治療効果と副作用のバランスを考えて主治医と患者様ご自身が慎重に検討するべき事柄です。

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Q6.痛みを取るために医師に放射線治療を勧められましたが、ちょっと怖い気もします。

A6.症状を良くするための放射線治療を緩和的放射線治療と言います。緩和的放射線治療は照射量が少なめで、副作用も軽減されます。特に背骨(脊柱)や骨盤や太ももの骨といった太い骨の転移による痛みは通常の痛み止めでは十分な改善が得られないことがありますので放射線治療はとてもお勧めです。骨折による麻痺や歩行障害の予防効果も十分期待できます。ホスピス緩和ケアについて

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Q7.希望の家(ホスピス・緩和ケア病棟)とはどんなところですか?

A7.ホスピスとは症状緩和を行うところです。がんなどの難治性進行性疾患が致命的な状態に至った時(終末期)に可能な限り苦しい症状を緩和して安らかに、その人らしく生きることができる入院施設です。

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Q8.ホスピス・緩和ケア病棟は死に場所だと思っていたのですが?

A8.いいえ、死は生あるもの全ての最終的な結末として訪れる自然現象に過ぎず、希望の家は死を看取ることが目的の施設ではありません。ホスピスは人が死ぬための場所ではなく、死が来る最期の時まで、その人の生を支える場所であり、支え続けた結果としてその人の生の終焉に遭遇すことになると考えています。

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Q9.希望すればすぐに入院できますか?

A9.ご希望の患者様が多く、すぐに入院できない場合があります事をご了承ください。ただし、今現在がんに関係する苦しい症状に苛まれている患者様はできるだけ早急に入院できるよう手配いたしますので遠慮なくお申し出ください。

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Q10.がん患者だけが入院できるのでしょうか?

A10.いいえ、希望の家は有床診療所ホスピスであり、厚生省認可のホスピス緩和ケア病棟の規制を受けていません。従って欧米のホスピスと同じように、がんやエイズだけではなく、神経難病や呼吸不全、心不全などあらゆる難治性疾患の方が入院することができます。

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Q11.希望すれば長期入院も可能ですか?

A11.いいえ、残念ですが「いいえ」です。希望の家のベッド数はわずか19床しかなく、現状では安定した状態での生活施設としての3か月以上の長期入院は困難です。希望の家では病状が落ちつけば、できるだけ家で過ごせるようにお世話しています。重篤な状態が長期にわたり、結果として長期の入院になることはありますが、原則として数か月以上の生存の可能性が高い方で、どうしても家で過ごすことが難しい場合には、より長期に療養できるホスピス緩和ケア病棟や入院入所施設をお勧めいたします。

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Q12.退院することはできるのでしょうか?

A12.はい、むしろ自宅療養可能な状態になればできるだけ住み慣れたご自宅での生活をお勧めしています。そのために近隣の方には24時間365日サポートの充実した在宅ケアシステムも提供することができます。往診不可能な遠隔地の方には、適切な往診医や訪問看護ステーションをご紹介いたします。

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Q13.抗がん剤治療はできますか?

A13.いいえ。抗がん剤治療を受けている方は未だ治療期にありますので希望の家入院の適応にはなりません。

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Q14.点滴や経鼻栄養、胃ろうチューブからの栄養などの延命治療はできますか?

A14.いいえ。希望の家では原則として、点滴などの延命治療は行ないません。その理由は、点滴によって延命されることでかえって患者の苦痛が増すことが多いからです。本来なら癌の進行により永眠して良い状態の患者に点滴で延命を図ると、体のむくみにより床ずれができやすく、また肺のむくみにより痰や呼吸困難が出現しがちです。事実欧米のホスピスでは点滴は100%近く行われていません。ただし、日本の現状に照らして、患者様ご自身に点滴の希望があれば一日500ml以内の点滴は行っています。

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Q15.延命治療を受けないと何もしないようで家族としてはつらいのですが?

A15.延命治療を受けて喜ぶのは家族であり、延命治療のために苦しむのは患者自身です。患者が家族のために生きることを強いられる義務はありません。私たちは患者自身の苦痛を和らげることを最優先しており、家族の精神的苦痛の軽減のために患者自身に苦痛を強いることはホスピス理念に照らして好ましくないと考えています。ただしどうしてもご家族の延命治療希望が強い場合は病院主治医が相談にのってくれると思いますので是非ご相談ください。また、民間の中小規模の病院で引き受けてもらえる場合もありますので、そのことも病院主治医にご相談なさることをお勧めします。

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Q16.家族の意向や希望は尊重されないのでしょうか?

A16.もちろん尊重されます。ただし、ご本人の意向が最優先となります。多くのご家族の方ご自身も自分が患者になった時、自分自身の希望よりも家族の意向が尊重されて治療を受けるのは存外だと思います。

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Q17.患者自身が点滴や抗がん剤などの延命治療を希望する場合はどうすればいいでしょうか?

A17.延命治療による苦痛の増強や延長を考えると希望の家への入院はお勧めできません。延命治療を強く希望される場合は他の医療機関の方が適切ですので病院主治医にご相談ください。

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Q18.延命治療を受けないことは寿命を縮めることになるのではないでしょうか?

A18.いいえ。延命治療をしないのは寿命を縮めることではなく患者を「自然の状態におく」ことです。ホスピスの理念は、「いのちを縮めも伸ばしもしないこと」です。私たちの経験でも、延命治療を受けない自然の状態が最も患者の苦痛を最小限にします。

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Q19.放射線治療はちょっと抵抗があるのですが

A19.唯一の被爆国である日本人にとって放射線治療は心理的に抵抗のある治療ですが、実は副作用が比較的少なく、適応さえあれば、症状や病状を良くするためには大変お勧めできる方法です。

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Q20.民間療法を受けることは可能でしょうか?

A20.いいえ、」民間療法の有効性は明らかではなく、一部の治療では致命的な副作用も出現します。ホスピスは患者さまの苦しい症状を緩和する施設ですので民間療法を継続されたい場合は、他院での療養をお勧めいたします。

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Q21.免疫療法(リンパ球療法)を受けることは可能でしょうか?

A21.民間療法と同じ理由で、当院では取り扱っておりません。

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Q22.希望の家に入院するためには病名や病状を知っている必要がありますか。

A22.重篤な病気を抱えた患者さまにとって一番大切なのは、うそのない心のこもったコミュニケーションであると考えています。したがって、病名とホスピスの意味をご存知である患者さまをご入院の対象としています。

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Q23.患者自身がはっきりと「がん」だと告げられていないとだめなのでしょうか?

A23.いいえそのようなことはありません。「がん」という言葉には格別に脅威的な意味があるので、がん以外の「悪性腫瘍」や「進行性の治りにくい病気」といった程度の説明をされていても問題ありません。しかし、嘘の病名や病状、例えば「癌ではなく良性の病気」であるとか、「病気が良くなる」とか「もうちょっと辛抱すれば治る」といったふうに、あきらかに間違った事実を伝えられている場合は、いずれ必ずやってくる病状悪化の時に患者自身が疑念にさいなまれて、医療者と良好な信頼関係が保たれがたくなり、お互いに不幸な想いの中で最期を迎えなければならなくなりますので、私たちはそのような患者様の受け入れには慎重になっています。

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Q24.希望の家での入院費用はどうなっていますか。

A24.希望の家の入院は原則として健康保険が適用されます。有床診療所の入院診療費は極めて定額に設定されていますので、実費部分を含めても一般病院の入院費用と同等かそれを下まわるくらいですのでご安心ください。個室に入院された場合は、別途に室料(1万2千円)をご負担いただいております。

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Q25.宗教を信じていなくても、あるいは特定の宗教を信仰していても入院できますか。

A25.はい。私たちの使命はその人の苦しみを取り除くことであって、その人の人生観や価値観に変更を迫ることではありません。どのような宗教の方であっても、また無宗教の方であってもそれが問題になることはありません。

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Q25.希望の家の特徴を知りたいのですが

A26.希望の家の特徴は、「看護が中心」ということです。医師が医療部門のトップに立って責務と権限が集中し、看護師や他の職種をリードする、というのが従来の日本の医療現場のやりかたであり、多くのホスピス緩和ケア病棟でも基本的なスタンスは同じです。しかし、「ホスピス・緩和ケア」というように、終末期患者様に提供されるサービスは極めて包括的なものであり、それだからこそ「ホスピス・緩和医療」ではなく「ホスピス緩和ケア」と総称されているわけです。つまり「ケア」という文言に終末期の方々に提供されるべきサービスの本質が定義されており、ケアを具体化する医療看護介護精神的支援の全体をマネジメントにふさわしい職種として、看護職を位置づけています。

ホスピス医療を受けるのに適した方は以下の通りです。
  1. 延命治療をのぞんでいない
  2. 自分の病気や病状について正しく知っている
  3. 家族が1,2について合意している
ホスピスケアを受けるけることをお勧めできない方は以下の通りです。
  1. 本人や家族が延命治療を強く望んでいる
  2. 高カロリー輸液や人工的なチューブ栄養(経鼻、胃ろうなど)を希望している
  3. 抗がん剤治療を希望している
  4. 病名や病状を知らないで、「良くなる、治る」と信じ込まされている場合

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希望の家に入院する価値の高い状態以下の通りです。
  1. 痛みや吐き気などがんに関連した苦痛が強い
  2. 残された期間が一か月未満となり最期の看取りを希望している
  3. 在宅で頑張りたいが、困った時には短期間(数日~数週間)入院できれば在宅療養を継続しやすい
※参考資料
  • ホスピスの目的
  • 痛みや吐き気などの苦しい症状を緩和する
  • 心の苦しみを緩和する
  • 自宅で看取ることが困難な場合の看取りの場所を提供する
  • 在宅療養が困難な時に一時的な(数日~2週間)入院場所を提供する
  • ホスピスケアが有効な状態
  • 痛みや吐き気など癌に関連する苦痛症状
  • 心の痛みや苦しみ
  • 家族の心のケア
  • 延命治療をしない安らかな最期を望んでいる時
  • ホスピスケアが有効でない(症状緩和に限界のある)状態
  • 骨転移の痛み:放射線治療やペインクリニック(麻酔科の一領域)また整形外科的手術が有効な場合がしばしばあります
  • 神経の痛み:ペインクリニック(麻酔科の一領域)が有効な場合があります

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