法人管理者からスタッフの皆様に


年頭の挨拶

更新日時
2009年02月27日(Fri)

はじめに

法人スタッフの皆様、昨年一年間お疲れ様でした。皆様お一人お一人の価値ある働きのお陰で、法人は1年間無事に運営され、年間賞与も目標の3か月を達成でき、忘年会には今までお招きできなかった調理場の方々やボランティアの皆様にもお越しいただけ、和気あいあいと楽しく一年を締めくくることができました。これもひとえに皆さまお一人お一人の真摯な仕事ぶりの成果であり、理事長として心から感謝申し上げます。

さて、これからまた新しい1年が始まります。これからの1年が法人にとって、またスタッフ皆様お一人お一人にとって有意義な成長を遂げ充実した1年になることを念じてやみません。

理事長の「五つの約束」

法人理事長、経営責任者ととして、皆様に約束したいことがあります。

一つ目は、年間賞与支給額3.5か月をめざすこと、これは将来的には公的医療機関に準じて4・4.5か月を目標にしていますが、その足掛かりとしてまず今年度は3.5か月を目指していきたいと思います。

二つ目は介護保険報酬が今年度3%アップが予定されていますが、その部分はそのまま介護現場に従事するスタッフの給与に反映いたします。もちろん、社会保険やボーナース部分の支出も増えますので、そのまま基本給が3%上がるわけではありませんが、賞与や社会保険料への反映分を考慮してパート職員でおおよそ2.5%、常勤職員でおおよそ2.2%程度の上積みを定期昇給分に加える予定です。

そして三つ目は4月の定期昇給をきちんと果たしていきたいということです。定期昇給につきましては昨年度の勤務評定を根拠といたしますので全職員に自己評価アンケートを予定しております。

四つ目は法人の全職員に1週間の連続休暇を年2回、もしくは10日から2週間の連続休暇を年1回とっていただき、十分に有給休暇消化をしていただくことです。そのためには他部門、他業種、あるいは外部の応援も必要となりますので、後ほど述べますように、介護部門、看護部門の人事をそれぞれ一体化して、人の配置を融通し合うなどの工夫が必要になります。

最後の五つ目は学会や研究会への参加発表への奨励のため、年会費の補助を行うことです。常勤パートにかかわらず学会や研究会に入会される方は年額1万円を上限に補助金をお出ししますので、是非何らかの会にご入会ください。年会費の振込表紙と引き換えに総務の笹部から年会費をいただうようお願いいたします。もちろん、従来通り、学会発表される方については学会からの招聘費用を控除した上で、交通費、参加費、宿泊費は法人で全額負担いたしますので、是非是非自己研鑽のためにも積極的にご発表いただければ幸いです。なお発表される場合は事前に理事長に演題、発表内容のご相談をお願いいたします。

法人の「夢」

私たちには夢があります。それは私たちが暮らす街である須磨区、長田区、兵庫区の人々の全てが、例え年老い、病を得、この世を去る時期が迫っても、最期まで住み慣れた地域で住み続けることができるような医療と介護のシステムを作り上げることです。そのためには、まだまだ多くの建物や、人の力が必要です。松本ディレクターの始めた事業も、地域の看取りという観点から、強力なパートナーであると考えています。残念ながら私の年齢では、バリバリと仕事ができる期間は長くても15年くらいしか残されておらず、希望の家を起点として半径10キロぐらいまでしか、その夢を実現できないかもしれません。しかし皆さんの中から夢を更に膨らませてくれる後継者が出てカバーできる半径を更に広げ、何代か引き継いでいるうちに最終的には例えば2050年に神戸市、兵庫県、日本、東アジアに豊かな老後が約束される世界をあの世でタバコをくゆらせながら眺めることができたら、こんなに幸せなことはありません。東アジアの高齢化は世界の歴史上たぐい稀なスピードで進行しており、日本はまさにその先陣を切っています。まず、日本における高齢化社会への対処が成功を収めることが、他の東アジア諸国、そしておそらくは20年遅れて高齢化社会を迎える東南アジア諸国に対して高齢化社会の規範モデルを示すことができます。「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」(良寛 注:清沢哲夫作との説もあり)のパイオニア精神で臨んでいきましょう。

夢を実現するための職員一人一人へのリクエスト

1. 部門がチームとして一致団結して良質なケアを提供すること

ただし、これらの事を達成するのは決して容易ではなく、当然に介護保険収入や医療保険収入のアップと無駄な支出の削減により、収益性が向上することが大きな前提条件であり、そのためには皆様の団結と協力が大変重要になってきます。いつも申し上げておりますように法人の使命は限られた人的経営的資源の中で「自分たちが利用したくなるようなハードウェアをつくり、自分たちが利用したくなるようなソフトウェアを提供する」ことであり、そのミッションにもとずいて「最高の笑顔と最善のマナーで最適な医療介護サービス」を提供することです。皆さまお一人お一人にお願いしたいのは私たちのこの最も大切にしている価値観を大切に守り、クライアント、ご家族のみならず地域の医療機関や介護施設からも最高の評価、ナンバーワン、オンリーワンの評価をいただけるよう日々感動を呼ぶような素晴らしいケアを提供するために、決してマンネリに陥らず自分たちの行ったケアを見直し続けることです。私たちのできる最も重要なことは患者様利用者様に役に立ち喜ばれ支持されることを通じてさらにクライアントの数が増えていくことを通じて収入を増やすことです。

2. 現場の視点から運営の効率化と削減可能な経費の削減を試行し続けること

そしてそれと同時に重要なことは可能な限りの運営の効率化と削減可能な経費の削減です。常に日々の業務を見直してより効率の良い方法やスタッフの配置と働き方、時間配分を考え続けていただければ幸いです。現場リーダーはメンバーに対して仕事がなく居心地の悪い状況を作らないように的確に指示を出してください。そしていわゆる付き合い残業で貴重な時間を無駄にしないように仕事の終了したスタッフには速やかに帰宅するよう指導してください。当法人は女性職員が多く、当然家に帰れば妻や母として家族のために果たす役割があります。そのような人が、ご自分の仕事が終わったら、「お疲れ様でした。お先に失礼します」とさわやかに挨拶して終了のタイムカードを押せるような職場の雰囲気づくりをリーダーの方には是非お願いいたします。

3. ワークライフバランスという新しい価値観を作り出していくこととモラルハザードの防止

私たちの医療介護の世界も人手不足を残業で補う習慣が定常化していますが、仕事と生理的生活(食事、家事、睡眠)以外の第3の時間である学びや楽しみや癒しのためのプライベートタイムを日常的に確保することがより人を成長させ人生を豊かにすると信じています。今年度はこの「ワークライフバランス」という価値観を法人に浸透させる元年と位置付けています。年2週間の長期休暇とともに「定時に帰って豊かなプライベートライフ」を標語に、人員の補充と仕事の仕方の改善を皆様とともに考えていきたいと思います。

また、大変申し上げにくいことですが、公共交通機関利用の交通費を請求しながら実際には自家用車や単車で通勤することは重大なモラルハザードであり、処罰の対象となりますので、厳に慎んでいただくよう適切な指導をリーダーの方にはお願い申し上げます。

4. 部門の創設と柔軟で包括的な人事管理

本年度は様々な部門に配置されている看護職をさらに大きな一体化され協力しあうチームとして再構成するため看護部門を創設いたします。現在希望の家病棟部門は安井副主任、訪問看護ステーションわたぼうしは中村副主任が管理職として任を全うしていただいておりますが、それ以外の部門に配属されている看護職の方には看護職としての管理者がいない状態です。これを全体に看護部門として統括管理できる管理職看護師、いわゆる看護部長を将来的には育成もしくは招聘していく予定ですが、当面は私が看護部長代行として、看護部門の人事管理責任者を務めさせていただき、看護師配置が義務付けられている介護部門での看護師不在が発生しないように注意をはらっていきます。部門管理プロセスの重要な要素として職場ローテーションを予定しています。人員はほぼ確保されましたが人事配置は極めて流動的です。看護スタッフの皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

また、看護部門については4月以降の人事につきましてはほぼ充足し、看護師長・看護部長クラスを除いて新年度募集は終了しておりますが、介護部門の人事体制は現段階でも幾分流動的です、加藤統括管理者、無津路統括管理者と協議を重ねながら、将来的には介護部門一体化も視野に入れつつ安定した人員体制を作っていけるよう努力してまいります。

最後に

強いチームの形成のためには優れたリーダーシップを発揮できる管理職の存在が欠かせません。「戦い抜く魂をもった一匹の狼に率いられた百匹の羊の群れは、戦う事を知らない一匹の羊に率いられた百匹の狼の群れに勝つ」という諺があります。本日も、このミーティングの後引き続いて管理職会議、管理職勉強会が控えていますが、月1回の管理職勉強会の場は将来、チームを率い部下を育て、リーダーとして社会に貢献したいと考えているすべての職員に参加のチャンスが開かれています。自分の将来の可能性の拡大について模索している方は常勤、非常勤を問わず参加することができますので、所属部署の管理者にお申し出いただければ幸いです。先進諸国における激しい社会経済変動は、ここ当分、おそらく10年、20年のスパンで続くことが予測されます。私たち一人一人のために、私たちの家族のために、そして私たち自身の老後と私たちの子孫のために、ともに力を合わせて、明るい未来像が描けるよう、今この一年を頑張ろうではありませんか。よりよい仕事をし、よりよい生活になり、お互いにたたえ合い楽しめ会う忘年会を迎えられることを祈念して年頭の挨拶を終わらせていただきます。皆さま、この一年どうするえばよりクライアントの役に立ちながら、職場に行くのが楽しみになるくらい雰囲気の良いチームができるか一緒に試行錯誤していきましょう。そして地域にとってなくてはならない法人づくりを目指しましょう。ご協力よろしくお願い申し上げます。

理事長 梁勝則

2009年02月