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2012年06月22日

小さなスタッフ

3月より、はやしやまクリニック病棟(希望の家)から訪問看護ステーションわたぼうしに異動になりました岸野です。緩和ケアに携わりたいと思いはやしやまクリニックへ就職して、早3年になりました。今回は病棟のあるスタッフの事について、皆様にお知らせしたいと思います。

病棟では、医師・看護師・介護福祉士・介護ヘルパー・ボランティアさんなど、たくさんのスタッフで協力しながら、患者様・ご家族様の療養生活をお手伝いさせて頂いております。・・・そして実はもう一人(一匹)頼もしい助っ人がいる事を、皆様ご存知でしょうか?

・・・ポンタです。猫です。

もう2年ほど前になるでしょうか、梁Drがひょっこり病棟へ連れてきてくれました。
アメリカンショートヘアーとスコティッシュフォールドという種類の猫を掛け合わせた猫のようです。私も詳しくはわかりませんが、その2種類を交配すると、骨の形成不全という遺伝性の障害が出やすくなるようで、恐らくポンタはそのようです。
脊椎に異常があるせいか、顔はうつむいたままで、ほとんど見上げる事ができません。体が傾いて真っ直ぐ歩けませんし、座っていてもこけてしまいます。猫らしく走れませんし、高い所には登れません。舌は出たままで、毛づくろいも上手にできませんし、ご飯も少し介助しないと食べれません。トイレも失敗ばかり。夜中には夢にうなされて、突然痙攣したり・・・。

できない事ばかりのポンタですが、この子が唯一できる事があります。

それは、回診です。

毎日病棟で行うカンファレンスに出席しています。そして元来動物のもつ野生の勘?なのでしょうか、しんどそうな患者様がいれば、そっと部屋をのぞきに行き「この部屋の患者様、しんどそう」とスタッフに教えてくれるのです。

病棟スタッフと同様、この小さなスタッフも患者様・ご家族様の病状や体調を案じ、穏やかな時間をお過ごし頂けたら・・・と思っています。

*猫が苦手な方は、ポンタの出入りを禁止いたしますので、病棟スタッフまでお申し出下さいませ。

ポンタに負けず、私も訪問看護という新境地で一生懸命頑張っていきますので、今後とも宜しくお願い致します。

訪問看護ステーション わたぼうし 看護師:岸野

トイレの中から出られません・・・涙

舌・・・引っ込まないんです・・・涙

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